研究と報告【投稿】
外来予約制度について—2年間をふり返って
松尾 月子
1
,
柳原 貴子
2
1岡山済生総合病院
2岡山済生総合病院外来
pp.93-97
発行日 1969年11月1日
Published Date 1969/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203804
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はじめに
当病院外来の診療科目は, 内科,神経科,産婦人科,整形外科(形成外科),外科,脳外科,放射線科,耳鼻咽喉科,眼科,小児科,泌尿器科,皮膚科で,歯科を除く全科診療である.特殊検査・一般検査・注射は中央化されている.1日外来患者数は600-700名.外来受付時間は午前9時から12時まで.受付は中央受付であるが,内科の再来患者のみ,内科で窓口受付をしていた.
従来は,時間内であれば無制限に受け付けていた.そのため,再来患者は診察順位を早くとるため,診察券を入院ちゅう知り合った患者を利用して早く出すとか,距離の近い者は,診察券を早朝に出して,いったん家に帰り食事をしてから来院するとか,いろいろと手の込んだやり方がふえるようになった.また窓口で順位争いが起こったり看護婦・事務員に親しい人を早くしているのではないのか,などの不平不満が起こってくるようになった.
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