病院管理の工夫
アイコンタクト方式のナースステーション
広畑 朱美
1
1神戸市立中央市民病院
pp.796-797
発行日 1982年9月1日
Published Date 1982/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207834
- 有料閲覧
- 文献概要
私たちの病院の設備,構造の中で注目を浴びている一つに,患者の居住性を重視した病棟とアイコンタクト方式を採用したナースステーションがある.この形態はイギリスでは19世紀ごろからナイチンゲール病棟と称して存在し,改善されて今日に至っていると聞くが,風土,国民性などから考えて,果たして日本の地,神戸に適応することが可能なのかと,私どもでも当初から議論の的であった.観察はできるが患者が落ち着けない,職員の精神的疲労が強過ぎるのではないかと言われ,正直言って,非常に不安であった.しかし1年4か月を経過した今,病棟管理をする婦長の立場で,かなり明確な自信を持つことができるようになったので考えを述べてみたい.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.