特集 病院建築の新しいデザイン
最近の病院建築−1968年
伊藤 誠
1
1千葉大学・建築学
pp.23-30
発行日 1968年8月1日
Published Date 1968/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203405
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(グラビア"病院建築の新しい芽"を参照)
近頃の新しい病院建築を概観してみると,まだそうとうの不均衡はあるにせよ,機能面での最低限界条件を満たすだけで精一杯といったレベルからようやく脱して,どうやら病院のあるべき姿に近づこうとするきざしがほの見えてきたように思われる。それはごく一部に芽生えた程度のものにすぎないが,そこには将来を指向する何がしかの意義が含まれているといってもよさそうである。
筆者は,最近たまたま,阪神地区のいくつかの新しい病院を訪ねる機会をもった。そこでの収穫の中から"新しい芽"らしきものをいくつか拾い出してみよう。
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