特集 病院建築の新しいデザイン
設計の実例検討—造形と機能との批判
吉田 幸雄
1
1病院管理研究所
pp.32
発行日 1968年8月1日
Published Date 1968/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203406
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病院が新しく設計・建築され,それが実際に活用されるたびに,新しい実験が行なわれていることになる。
このできあがった建築は,その建物を利用する患者の生命と福祉はもちろんのこと,職員のはたらきにも影響する。しかもこの建設にはばく大な建築費が使われ,その後の運営費にも影響を与えるものである。このように設計の良否は,患者の医療と福祉,職員の労働および資金の効果を左右するものであるから,設計は慎重にすぎることはない。日進月歩の条件の変化に応じ,その時点および将来をも考慮しつつベストを尽さねばならない。したがって病院設計には建築設計者の真摯な態度が要求されるばかりでなく,施主側の要求もこれらを洞察して賢明な衆知を結集しなければならない。
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