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編集主幹ノート
吉田 幸雄
pp.92
発行日 1968年5月1日
Published Date 1968/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203351
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5月の好季節になりました。新緑が目に浸みるよう。花も赤,紫などのあざやかさ。日本の四季が改めて美しく眺められるのは,社会が一応物心ともに豊かになったせいなのでしょうか。
小生は学生時代通算1年間山に入っていた山狂いでしたが,学生時代は責任のない自由さから自然が楽しめたのは,今と共通しているのかもしれない。しかし学生時代は登山という積極的な自然の楽しみ方であったが,年のせいか庭や街路樹などの美しさに特に気をひかれます。10年前あえて「病院緑化」運動の口火を切ったが,華々しい発展はなかった。しかし今では一部に同好者の団体ができたばかりでなく,各病院の院内,外の緑化はおのずから整備されつつあります。ただいま小生男の更年期に入っていますが,老人や病院人は,この景物を静かに眺め,「生」に希望を持ちたくなるようです。改めて「病院緑化」「病院庭園」のコンクールでも企画したいものです。新緑に当っての感想。
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