ホスピタルトピックス 特殊病院
南仏ユゼ県立精神病院
鈴木 淳
1
1病院管理研究所
pp.87
発行日 1967年8月1日
Published Date 1967/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203154
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マルセーユから汽車で北上すること約2時間で,「アルルの女」や「アヴィニオンの橋」でわが国でも有名な地方に着く。この橋の下を遠くアルプスから源を発したローヌ河が流れ,アルル地方を東西に分っている。この西側の一つの町邑ユゼから800mの距離の南面した広大な緑地帯に,県立精神病院新設の決議をガール県会がしたのは1955年11月のことであった。この翌年県を中心に創設準備委員会が設けられ,1957年700床規模建築許可が保健大臣からおり,設計コンクールの結果,Jac—ques Carluが当選した。1958年詳細な設計ができあがり,保健省の認可も得,策1次建築として,400床規模となって,1961年着工の運びとなった。
設計時の見積りでは1760万2000フランの建設費であったが,実際は1962年466万875フラン,63年675万1691フラン,64年265万4706フラン,65年には611万1915フランであり,その後の分も加えると支出合計は2539万380フランとなる。現在の現金交換レートは1フランが71円であるから,日本金に換算すると,約20億1100万円となる。
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