連載 病院めぐり
宮崎県立日南病院
春山 康久
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1宮崎県立日南病院
pp.1580
発行日 2008年12月10日
Published Date 2008/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101926
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県立日南病院は昭和23年9月に宮崎県日南市に開設され,平成10年2月に現在地に改築移転し,改築を機にNICU 10床が整備されました.今年は病院開設60年目の節目の年に当たります.
宮崎県の周産期医療は,宮崎大学附属病院総合周産期母子医療センターを3次施設とし,県北部(県立延岡病院),県中央部(県立宮崎病院,市郡医師会病院,古賀総合病院),県西部(国立病院機構都城病院,藤元早鈴病院),県南部(県立日南病院)の6施設を2次施設病院として周産期ネットワークが整備され,宮崎県独自の「拠点分散型」として機能しています.年2回の周産期症例検討会が開催され,各施設から呈示される症例が徹底的に議論されます.また,周産期ネットワークの各施設は国立循環器病センター(大阪府),船橋中央病院(千葉県)とオンライで結ばれており,毎週月曜日に症例検討会が行われています.これらの成果として,宮崎県の周産期死亡率は常に全国でトップレベルとなっています.
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