特集 放射線部のあり方と問題
放射線技師からみた放射線部の諸問題
石田 勝哉
1
1日本医科大学付属病院放射線科
pp.34-37
発行日 1967年2月1日
Published Date 1967/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203030
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はじめに
主題には放射線技師とあるが,現在私どもは診療エックス線技師法で規制されている。昭和26年にこの法律が制定されて以後,医学に利用される放射線は飛躍的に進歩したので,私どもの技師会では時代の趨勢にそい,医学の要求にこたえられるように放射線技師法に改正する運動を起こし,10年来の念願がかない昨年の第51回国会に上提されたが,国会において種々の問題点の話し合いがつかないまま52,53回と3度も継続審査となり,昨年末に第54国会が解散されるとともに廃案となってしまった。私は本誌の読者の方がたに諸外国におくれをとらない日本の放射線医学の向上のために,放射線技師法の改正成立に深いご関心をお願いしたい。
つぎに,主題の放射線部とは,検査部門としての放射線部を意味するものと考えるが,診療科としての放射線科と区別のつけにくい病院が多く,一律には論じられない点がある。
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