院内管理のレベル・アップ 放射線
放射線部門の管理・7
放射線技師の確保とその教育
大内 周信
1
1聖路加国際病院放射線科
pp.60-61
発行日 1977年7月1日
Published Date 1977/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206282
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日本病院会での勉強の歴史
日本病院会放射線部会の定例勉強会の中で,「新人確保とその教育」について昭和45年に,次いで,昭和49年には「放射線技師の確保とその教育」,さらに昭和51年,新人技師の採用と定着性」と過去3回同じような内容の勉強会が繰り返し行われました.
昭和45年最初に勉強会が行われた頃は,新規卒業の技師数が医療施設の需要に全く追いつけず,限られた数の技師を多くの施設で奪い合いをしていた時代である.それが2回目の勉強会を行った昭和49年になると新規卒業の技師数が若干増えて,採用状況は好転しはじめたが,定着性が悪くどのようにして定着性を良くするかを考えなければならなかった.昭和51年3回目の勉強会では,大病院,中病院における技師の採用にはあまり困難を伴わない時代となったが,一部の小病院では,現在もなお,技師不足は解消されないままの状態が続いているようである.3度繰り返して行われた勉強会の中で,一番問題になった点は,「医療の質を確保するために」パラメディカルの一員として診療放射線技師は何をなすべきなのかという点である.
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