第16回日本病院学会特別号 シンポジウムの部
I.総合病院における精神科のあり方
内村 祐之
1
,
鈴木 淳
2
,
後藤 彰夫
3
,
懸田 克躬
4
,
若月 俊一
5
1東京大学
2病院管理研究所
3国立国府台病院
4順天堂大学医学部
5佐久総合病院
pp.55-57
発行日 1966年10月20日
Published Date 1966/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202944
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サービスの趨勢
18世紀では精神障害者は魔女の馮依者として監獄に送られ,19世紀では風癲として隔離され,20世紀になってやっと病者として治療され始めた。戦後の精神医学の発展と治療の進歩は,ここ10年が1世紀に相当するといわれるほど変貌をとげ,その活動分野は精神病院にのみ限局せず,常人の精神健康にまで及んでいる。
フランスでは既設の精神病院に数個の官立無料診療所を配置するし,英国ではデイ・ホスピタルに主眼をおいている。アメリカとカナダ,いや英・仏でさえも,一般病院の併設精神科は年々増加している。
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