第16回日本病院学会特別号 シンポジウムの部
II.看護婦の人事管理
松村 はる
1
,
杉 政孝
2
,
河野 稔
3
,
小原 良衛
4
,
幡井 ぎん
5
1慶応大学付属病院
2立教大学
3北品川病院
4国立京都病院
5虎の門病院
pp.57-58
発行日 1966年10月20日
Published Date 1966/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202945
- 有料閲覧
- 文献概要
第1席
1.人事管理の一般的動向
若年労働力の不足と産業民主化の進展という二つの要因によって,人事管理は一般に原則論そのものが変化しつつあり,かつての専制的ないし家族主義的(恩情的)方式から人間関係論的方式に移行しつつある。その基本的項目は,職場組織の合理化(つまり職種間の役割配分および管理体系の整備),人事管理の基本方針の確立と全管理者への徹底,賃金,労働時間,コミュニケーション,福利厚生,教育訓練などの制度的労働条件の整備,職員自身の個人的および集団的モラール(士気)の重視とその自発的高揚のための配慮などである。看護婦や病院の特殊性に言及する前に,社会一般の枠組のなかで看護婦の労働条件を眺めてほしい。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.