新春特集号 年頭所感
初夢
神崎 三益
1,2
1日本赤十字社病院長連盟
2武蔵野赤十字病院
pp.16-18
発行日 1965年1月1日
Published Date 1965/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202489
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暮れに軽い肺炎に罹った老院長は大したことでもないが,暮れ,正月中の家族への思いやりから入院した。彼の念願であった森の中の病院。その最上階の回復期病棟のベッドの中からゆっくりまわる窓外の景色に見とれている。「回復期病棟」というのは,むかし看護婦の手不足からP. P. C.だの,患者が自分で用をたす自主病棟だのといったのとは違って,重症と経症とは同じフロアーにおかないという患者への思いやりからできたもので,この病院のはホテルニューオータニの最上階のように回転式になっている。
そこへ高い教養と深い愛情をひめた婦長がはいってくる。
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