Hospital Topics 看護管理
看護婦の社会経済福祉
千野 静香
1
1日本看護協会国際部
pp.86-87
発行日 1964年10月1日
Published Date 1964/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202443
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先年ILOの行なった「看護婦の労働条件と雇用状態」の調査によると,看護婦の不足のおもな原因は,不満足な労働条件と生活条件,そして受けた教育,行なっている業務およびその責任に対してふさわしくない社会的地位におかれていることである,ということが明かになった。
これを契機に,ナースの国際団体であるICN (International Councilof Nurse国際看護協会)は,各国の加盟看護婦団体に対して,看護婦労働問題について積極的に働きかけるように呼びかけてきた。一方ILOとも非政府統治団体の立場で近しい関係を持つようになった。メンバー団体である日本看護婦協会は長年この労働問題については,絶えず関心をよせ,その条件の引き上げには努力をしてきていたが,ICNの影響によってあらためて系統だった団体活動のひとつとして,その具体策を実践するべく,その母体を作ることにのり出した。
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