特集 医療社会事業
綜合病院における医療社会事業
小松 志づ
1
1大阪厚生年金病院医療社会事業部
pp.48-52
発行日 1964年4月1日
Published Date 1964/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202326
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Ⅰ.はじめに
一般に綜合病院の規模は大きく,その実情もさまざまであろうが,全領域にわたって診療が行なわれ,特に外来は毎日非常に多数の患者を扱わねばならず,その上入退院もはげしいので,診療部門の複雑さと事務部門の煩雑さによる忙しさは他の療養所や単科病院の比ではないであろう。綜合病院のソーシャル・ワーカーは特に広い医学知識を必要とし,いつでも緊急事態に応じられる態勢を整え,常に外部機関との連絡を密にしておく必要がある。現在,病院にせいぜい2〜3人までという少数のソーシャル・ワーカーしかおかれていない現状では,毎日各外来部門から紹介されるケースの援助に追われている現状であり,将来は少なくも各診療科別に1人づつおかれることが必要と思われる。今ごく普通の綜合病院における医療社会事業の一例として大阪厚生年金病院における医療社会事業部の状況を簡単にご紹介してご参考に供したいと思う。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.