特集 病院の機械化
病院におけるエレクトロニクスの適用
2.診療と看護におけるエレクトロニクス
樫田 良精
1,2
1東大
2東大病院中央診療部
pp.35-39
発行日 1963年10月1日
Published Date 1963/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202216
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最近のエレクトロニクスの進歩はまことにめざましく,現在はこれによる第3次産業革命が進行中であるとまでいわれている。
医学領域においてもエレクトロニクスを積極的に導入して医学の研究や臨床に大いに役立たせようとする気運が昨今急速に昂まっている。昨年11月医用エレクトロニクスの発展を主目的とした日本ME学会が設立され,本年4月の日本医学会総会にはこの学会の企画により医用エレクトロニクス関係の学術展示や商品展示が盛大に行なわれて参会者の注目を集めたこと,2年後の1965年夏には第6回Medical Electronics国際会議が東京で開催されることに決定したことなどはMEという医学と工学の境界領域の新しい分野が急速にわが国においても進展しつつあるのを示しているといえよう。
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