巻頭言
医学エレクトロニクス
山川 邦夫
1
1順天堂大学
pp.411
発行日 1960年6月15日
Published Date 1960/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200896
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電気の学問は,医学ことに生理学に始まつたものである。Galvaniがその最初であり,いろいろな電流計,d'Arsonval, Einthovenなどの発明者も生理学者である。この様に多くの業績があるが,現況はどうであろうか。
学問の進歩,発達の一つのいき方として,研究方法の進歩があげられよう。そして新たなる研究業績が輩出することは,既に数多の例の示すところである。すべての生命現象は,きわめて数の多いN次元の直交空間とも考えられ,それを新らしいx,у平面でのinformationを調べただけでも,大きな意義をもつことは当然である。
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