Hospital Topics 建築・設備
Thistle Ward
松本 啓俊
pp.93-94
発行日 1963年9月1日
Published Date 1963/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202208
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病棟の研究とその計画については,すでにNaffeild Proincial Hosp-ital Trustのすぐれた業績があるが,このたびスコットランド内務,保健省が独自の研究を行ないその結果として急性患者のための新らしいWard Designを提示した。
計画に当っては ①病棟単位の規模は50〜60床或はそれ以上とする。 ②Intensive-careを1カ所に集めないで,各病棟単位ごとに分散させる。 (これは1カ所に集めたこのような単位での看護職員の継続的な負担をさけようとすること等の理由による)。 ③病床使用のさいのフレキシビリティーを考える。便所やデイ・スペースを小単位毎に設ける。結果的にそれが,性別,専門科目別入室を可能にし占床率を高める。 ④患者の視察を容易にする。 ⑤交互感染の防止ができるように患者や職員の動きができるだけ小さい範囲内で完結できるようにする。換気も強制換気をする。 ⑥病棟への物品の供給と,処置についてもその動きに留意する。などが主として考えられている点だといわれる。
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