Hospital Weather Cock 診療管理
軽血の管理
K.I.
pp.79-80
発行日 1963年3月1日
Published Date 1963/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202082
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昭和35年度の軽血に使用された血液量は全国で47万lにおよんでいる。一びん200ccとして235万本の輸血が行なわれたことになる。その内預血,献血という型式によるものは僅か0.4%で残り996%は商業血液銀行等による売血であった。輸血用血液の比重は1.052以下ではいけないことになっているが,売血による血液は大部分が1.052前後で,なかにはこれ以下のものが可成り含まれていることは問題である。
赤血球の沈層の高さの比をみればある程度濃さが判るわけであるが,血液が振動して運ばれてきた時には,その後沈降しきるまでに4日間はかかるので,持運ばれて来たとき直にこれで判定することは出来ない。献血による血液の場合は比重が1.056程度の場合が多い。但し女子の場合にはこれまで一度も血液をとったことのないもので2割程度は比重が1.052以下だと言われている。これはザーリー値では80程度に相当する。
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