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病院医師の厚生と定年制・退職金制度,労働組合—(病院医師の人事にかんする調査研究(III))
前田 信雄
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1東北大学医学部病院管理学教室
pp.433-443
発行日 1960年6月1日
Published Date 1960/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201671
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1゜医師の給与住宅入居状況は,経営主体別にもかなりの差がみられるが,それを最も大きく左右するのは地理的条件のちがいである。また,その家賃額の多寡は経営主体別に大きく異なることが知られた。
2゜そして,医師に対する給与住宅は,業務上の目的や医師確保の手段などから利用に供されている,ということがわかつた。
3゜給食利用者は全体の約半数を占め,その割合はとくに私的病院に大きく,また食事別には昼食が最も多い。
4゜定年制は,会社立病院に特に多く適用されているが,ほかでは殆んど適用されていない。また,定年年齢は55歳に最も例数が多く,次いで60歳であるが,院長にその適用除外例が多いことがわかつた。
5゜退職金制度は公共団体立病院のほかは殆んど一時金としてあるだけであつて,不十分なものであるとおもわれた。
6゜医師の労働組合参加状況をみると,かなり多くの病院に不参加の医師がいることがわかつた。
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