特集 診察の終わりにこの質問!―ライフサイクルの視点から
【各論】
[退職期]そろそろ定年ですね?
菅家 智史
1,2,3
1保原中央クリニック家庭医療科
2福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療部
3福島県立医科大学大学院医学研究科博士課程(家庭医療学専攻)
キーワード:
健診・検診受診の勧奨
,
退職期の発達課題
,
簡便なうつ病スクリーニング
Keyword:
健診・検診受診の勧奨
,
退職期の発達課題
,
簡便なうつ病スクリーニング
pp.39-41
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101832
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Case
定年間際の患者との会話
患者:59歳,男性.高血圧と脂質異常症で定期的に外来へ通院している.内服と生活習慣指導で経過は良好.母と妻の3人暮らし,長女と長男は結婚して隣県に住んでいる.機械製造の会社に勤務している.
いつもの診察が終わり,「そういえば,そろそろ定年ですか?」と話を振ってみた.「そうなんですよ,来月なんです.再雇用で雇ってくれそうだったんですが,この不景気でしょ.難しそうなんです」「ということは,退職以降の仕事の予定は…」「ええ,何もないですね」
この患者さんにはどのような健康リスクがあり,家庭医はどのように関わるとよいのだろうか.
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