特集 農村病院
我か病院の地域活動—北海道に於ける農村病院の一型
成田 吉郎
1
1上川郡東川村国民健康保険病院
pp.297-298
発行日 1959年4月1日
Published Date 1959/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201498
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北海道の農村病院(漁村を含めて)の特色としては,常にその病院が医療担当機関として殆んど唯一の存在であること,更にその活動範囲の広大なることと相まつて,病院としての正常なる業務を行う余裕を持てない傾向にあることである。即ちベット数40以下の小病院が主であり,院長を含めて2〜3人の医師が多数の患者に忙殺され,広大なる範囲の往診に南船北馬のあげく消耗されて行くと言つた実情である。
私の病院は,この本道小病院群の中では比較的に恵まれた環境にあり,この実態に触れるには不適当であるが,大,中病院との中間的存在となつているので,敢えてペンを執つた次第である。
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