新人理学療法士へのメッセージ
「我以外皆我師」
浦上 遊子
1
1宗像水光会総合病院リハビリテーション科
pp.376-377
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105078
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#はじめに
就職して約1か月,ようやく職場の雰囲気にも慣れてきた頃でしょうか.まずは,理学療法士国家試験の合格おめでとうございます.
1966年(昭和41年)に第1回理学療法士・作業療法士国家試験が行われ,はや32年という月日が経過しました.現在,日本理学療法士協会の会員は約16,500名で,多方面での活躍がみられます.そしてまさに今,日本は空前の超高齢社会を迎えようとしており,リハビリテーションや理学療法士に対する社会のニーズ高まっています.
臨床においては,急性期リハビリテーションによる早期社会復帰(平均在院日数短縮の促進)と在宅医療,地域医療の促進にみられるように,急性期から回復期,維持期のリハビリテーションの機能分化が求められ,介護保険の導入に際しては,福祉・介護面においての,なお一層の職域拡大と活躍が期待されます.このような情勢のなかで,1人の理学療法士として今,求められていること,なすべきことは何なのか……先輩方の苦労と功績に思いを馳せ,考えてみる必要があるのではないでしょうか.
今回,「新人理学療法士へのメッセージ」というテーマで寄稿する機会をいただきましたが,私自身,ようやく4年目を迎えた“ひよっこ”です.そこで,私が過去3年間に経験し,感じたことを交えて,新人の皆様と一緒に考えてみたいと思います.
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