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研修所だより
石原
pp.777
発行日 1957年11月1日
Published Date 1957/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201291
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◇何時の間にか朝晩の冷気の殊更身に泌みる季節に入つたようですが,カラツとした秋晴の高天はなかなか望まれません。現在の健康保険の点数単価問題が恰度そんな感じで,甲乙二表という厚生省当局の苦肉の考慮をこめた諮問案が中央社会保険医療協議会に提出され乍ら,去る9月14日の協議会の大荒れの結果未だその審議にも入れないでいる状態は正に今の天候そのままと言えます。病院協会の原価対策委員で同時に中央社会保険医療協議会の第二専門部会の座長もつとめている守屋前主事は,この問題に対して,せめて病院協会の意見だけでもまとめようと,昨今は例の巨躯をひつさげて文字通りの東奔西走を続けております。その精力的活躍が立派な成果を挙げることを,皆さんと共に大いに期待し度いと思います。
◇夏から秋にかけて官庁は何処も予算の編成と獲得に憂身をやつするわけですが,官庁の末席に連る研修所も例外でなく,吉田主事,佐藤事務官以下,月余にわたる予算工作の努力を続けておりますが,サービス官庁の仕事が国の施策上ともすれば軽視され勝ちになることは困つたことです。
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