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X線障害予防に関する実際的研究
岩城 勇
1
1厚生省医務局整備課
pp.29-35
発行日 1956年12月1日
Published Date 1956/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201174
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1.緒言
エツクス線障害の恐るべきことは充分に認識されているにもかかわらず,防護対策の実際面は依然として等閑視されているのは甚だ遺憾に堪えない。この実状に鑑み医療法施行規則の一部が改正強化されるに至つたことは既に御承知の通りであるが,その根本の方針はまず器械の装備を厳重にし,利用線錘以外のエツクス線と,被写体その他から出る散乱エツクス線とを極力制限防止することに重点を置き,第2段の策としてエツクス線室の画壁を利用線錘の向う方向と然らざる方向とに分け,おのおの規定の鉛当量を持たしめて遮断防護することになつている。
防護の手段としては勿論種々の方法が考えられるが,要は勤務状態の面からか或いは装置の改良,又はエツクス線室の施工上の点から,その被曝線量を多少でも少なくするよう心掛ける必要がある。
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