抄録
最近の南洋群島に於ける病院サービス—Hospitals. Sept. 1952 p. 52より
守屋
G. W. Laycook
pp.33-34
発行日 1952年12月1日
Published Date 1952/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200572
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南洋群島は數10年にわたつて我國が委任統治していた所であり,住民の生活程度は少くも,我國の山村より下であると考えられるが,此の地に終戰後米國式の病院サービスを與えているのに對する受入態勢がいかにあるかHospitalsの最近の記事は,興味がある。
南洋群島は300年平方に散布した小さな島に55,000の住民がいるが,1945年の終戰後から1951年の7月まで米海軍によつて管理されていたが,平和會議の後國際連合の委任によつて,内務省の所管の下に高等辯務官が統治している。醫療に關しては前ウタ州大學醫學部長のマーシヤル博士が公衆衞生局長として責任を有している。Koror, Yap, Saipan, Truck, Ponape,及びMajuroの6個所に40床から121床の地區病院が開かれている。此等の病院は,直接はサイパンに常駐する總合病院管理者(著者自身)によつて管理されるが,彼は大部分の時間を巡回に用いている。各病院には米人ドクターが公衆衞生官であると同時に,病院管理者として,責任をとつている。
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