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表紙の人環—皆力を合して病人を救いましよう
Y.Y
pp.6-7
発行日 1950年7月1日
Published Date 1950/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200165
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本誌の表紙で一番目につくのは毎月いろいろと変つて行く円形の写真である。既にお気付きでしようが隔月に病院の外観が,その間の月には病院内のはたらきが表われている。偖,その写真のまわりに,それを引立てる様な役目をしている,花環が日暈の様な薄色の模様がある。これは毎月色は変つているが,内容は同じもので,多勢の人々の姿が画かれている。そして幾人かずつグループになつて色々の仕事をしでいることが認められる「ハハア,病院の人逹を表わしたものだナ」と最初一目見たとき,少くとも病院関係の人なら興味を感じて,画かれた1人1人を理解しようとするに違いない。ところが,この人々の群の中で理解に困難な存在があるのにブツかる,そこで私はこの人環について一応の解説を試みて御参考に供しよう。
この人々は何処か外人くさいことに気付かれるだろう。実はDr. MacEachern著"HospitalOrganization and Management"の扉になつている,Howard Cox氏原画から引移つて来た人人である。原画ではベツドに横たわつた年若い病める婦人を中心に,楕円形の環になつていた人々である。即ち,原画は病院の組織をなしている総ての人々は,病人を中心に協力して奉仕している事を表現したものである。
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