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生理學と病院—生理学は病院の機能となりうるか
藤森 聞一
1
1国立東二生理科
pp.14-18
発行日 1950年4月1日
Published Date 1950/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200120
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生理学と病院と云う題を課せられて少からす困惑した。と云うのは夫は私の様な弱輩の取扱うべき問題でないからである。併し乍ら私が兎に角生理学を標榜して病院に勤務している以上,共の特殊性に関する報告を求められたならば,好むと好まざるとに拘らず何等かの資料を提供し,厳しい批判を受けなければならない立場に居る様に思われる。依つて私はここに本院に於ける生理学を含めた所謂基礎医学部門の実状を報告し,之によつて一応私の責任を果したいと思う。此の場合欧米の現状を紹介し,我が国に於ては今後病院と生理学の関係が如何にあるべきかを論ずる行き方が望ましいかも知れないが,夫は他日然るべく論ぜられるであろう。
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