特集 ITの活用とこれからの医療
IT活用による保険者機能の強化―デンソー健保の取り組み
赤塚 俊昭
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1前・デンソー健康保険組合
キーワード:
データとエビデンス
,
医療情報のデータ化とシステム化
Keyword:
データとエビデンス
,
医療情報のデータ化とシステム化
pp.458-463
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102798
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■保険者から見た医療IT化の現状
健康保険組合は健康ステージ(健康レベル)に応じて,健康増進,予防の推進,リスクの早期発見と早期治療を促し,発症者への治療を提供し,さらに介護保険の給付費用の負担をしている.この一連の健康づくり・治療・介護を通じ加入者のQOLの向上に貢献するため,貴重で膨大な人,モノ,金,ノウハウを資源として投入している.
健康な人から要介護者まで全ての健康ステージに深く,かつ継続的,連続的な関わりを持って業務を遂行している(図1).
この業務を通じて,健康保険組合が果たすべき役割を保険者機能と呼んでいる.保険者機能の詳細は後述するが,この保険者機能を効率的かつ効果的に発揮するためには医療情報のIT化と事業のIT化は不可欠となっている.
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