特別記事
病院におけるソーシャルメディアポリシーと広報活動ガイドラインの策定
松岡 志穂
1,2
1社会福祉法人恩賜財団大阪府済生会吹田病院
2総務課広報グループ兼経営企画室
pp.310-314
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102758
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病院には,信頼できる医療情報の提供と機密保持という,情報を公開しながらも大切な情報はしっかり守る責任がある.信頼できる医療情報とは,虚偽のない診療情報や誇大表現のない病院紹介など,患者や国民に対して誠実でなければならない.また,医師をはじめ看護師,コメディカルなど国家資格のある職種ではそれぞれ法律に定められた守秘義務があり,その上で個人情報保護のルールがどこの医療機関にも存在することだろう.患者の個人情報を守ることは職業倫理的にも当たり前のことだが,例えばホームページに医師の顔写真を掲載するかしないかなど,職員の個人情報公開についても各病院で慎重になっている.情報の何を守り,何を出すのか,病院には「情報の取り扱い」に関して高い意識が求められている.
本稿では,当院における広報機能の見直し,病院広報におけるソーシャルメディアポリシーと広報活動ガイドラインを策定した経緯およびその活動について紹介する.
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