連載 診療情報管理の最前線・9
学校教育と病院の診療情報管理士に対するニーズ
安孫子 かおり
1
1日本工学院専門学校ITカレッジ 診療情報管理士科
pp.569-572
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102571
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■日本の診療情報管理教育
診療情報管理教育は1964年から厚生省病院管理研究所(現・国立保健医療科学院)に病歴管理専攻科が開設されたことに始まる1).1972年には,日本病院協会(現・一般社団法人日本病院会)による2年間の診療情報管理士通信教育が開始されている.1980年代より,認定大学校,専門学校における教育も充実が図られ,2013年1月18日現在,診療情報管理士認定試験受験指定校となっている認定大学は24校,専門学校は50校で,北海道から沖縄まで全国各地に診療情報管理士の教育校が立ち上がっている.
また,日本病院会の指定大学には,看護大学や薬科大学も含まれていることから,診療情報管理士教育は,すでに事務系の職員だけではなく,他職種からも興味をもたれる資格に変化を遂げていることがうかがえる.資格認定について,学校教育では,必要単位を取得することにより認定試験の受験資格が得られ,認定試験合格と学校卒業をもって,晴れて資格取得が認められる.
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