連載 診療情報管理の最前線・6
DPC病院にとっての診療情報管理士
藤森 研司
1
1北海道大学病院 地域医療指導医支援センター
pp.305-308
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102502
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「診療情報管理」には多様な側面があるだろうが,DPCの拡大に伴って,その大きな目的の1つはDPCレセプトと適切な様式1の作成になったであろう.「最も医療資源を投入した傷病名」の確定はもちろんのこと,副傷病名や緊急入院の有無,分岐に係る医療行為の把握は,レセプトの質と病院収入に直結する.下世話ではあるが,診療情報管理のスキルが病院収入を相当に左右する時代になった.
本稿では病院マネジメントとDPCにここ10年ほど関わってきた元・臨床医から見て,医療現場で働く診療情報管理士に期待することを多少の辛口も織り交ぜながら述べてみたい.あくまでもDPCに関連したことのみを述べるので,診療情報管理士の多彩な業務内容のすべてに言及したものではないことを,あらかじめお断りしておく.また,問題は診療情報管理士のみにあるのではなく,医師をはじめとする他職種にもあることは言わずもがなである.
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