特集 リビングウィルを考える
巻頭言
井伊 雅子
1
1一橋大学 国際・公共政策大学院 アジア公共政策プログラム
pp.265
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102492
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リビングウィルとは,終末期における自分の意思を事前に表明するルールである.2025年には高齢者人口がピークになり,特に一人暮らしの高齢者や認知症の高齢者の数が急増する.それに伴い,亡くなる高齢者の数も増加するが,現在の医療制度において,どこでどのように最期を迎えるかということは大きな問題になる.
昨今,無用な延命措置は受けずに,納得し満足できる安らかな最期を迎えることに,日本人の多くが関心を持つようになっている.尊厳死は洋の東西を問わず,医療だけではなく,多くの分野にまたがる問題として捉えられてきた.
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