特集 病院のセキュリティ
最近のセキュリティに関する考え方―システム依存・標的型攻撃・レジリエンス・許すが忘れない
林 紘一郎
1
1情報セキュリティ大学院大学
キーワード:
システム依存
,
標的型サイバー攻撃
,
レジリエンス
,
平和だが有事
,
失敗学
,
許すが忘れない
Keyword:
システム依存
,
標的型サイバー攻撃
,
レジリエンス
,
平和だが有事
,
失敗学
,
許すが忘れない
pp.518-522
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102300
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
昨年暮れに『セキュリティ経営』1)を出版したことが縁で,寄稿を依頼されたが,私は医療や病院について特段の知識や経験を持っていない.大学院の設立(2004年)後に,初めて「観血的侵襲」という言葉を聞いた時は,何のことかもわからなかったほどで,由緒ある本誌に寄稿することについて,いささかの逡巡があった.
しかし最終的にお受けすることにしたのは,私たちの書物自体が「情報セキュリティ対策として,特段の技術や知識に注力するよりも,経営そのものの一環として捉えて欲しい」と訴えているからである.経営者にそう訴える以上は,自分でも未知の分野に適用可能かどうか,試してみる必要があろう.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.