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余の考案した廓大耳鏡に就て
井上 四朗
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1岡山大學醫學部耳鼻咽喉科教室
pp.697
発行日 1953年11月20日
Published Date 1953/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201000
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耳内手術を行う場合廓大耳鏡の必要を痛感するが從來用いられているBrüning式廓大耳鏡は耳内に操作を加える際には一々普通耳鏡と取り換えなければならず,又他に電燈付の廓大耳鏡も2,3あるが色々の不便がある。
私は高原教授のイデーに從い鼓膜剥離術に使用する目的で普通の耳鏡に裝置し然も手術操作を行い乍ら容易にルーペの着脱を行い得る廓大耳鏡を製作使用したところ,手術のみならず日常の診察にも非常に便利であり廣く推奨し得るものであると確信するに至つたので,茲に紹介する次第である。
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