連載 アーキテクチャー×マネジメント・111
兵庫県立はりま姫路総合医療センター
小菅 瑠香
1
1芝浦工業大学建築学部
pp.266-271
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541212134
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下りの山陽新幹線で姫路駅に到着する少し手前,車窓の右手に大きな建物が連なっている.ここは姫路駅周辺の地域整備計画「キャスティ21」の一部として開発された区域で,芝生の大屋根を持つのが姫路市文化コンベンションセンター(アクリエひめじ).それにつながる地上12階建ての建築が,今回紹介する兵庫県立はりま姫路総合医療センター,通称「はり姫」である(図1).患者・職員に広く募集して決まった愛称だそうなので,以下,親しみをこめて同センターを「はり姫」と表記する.「はり姫」は2022年5月1日,県立姫路循環器病センター(以下,循環器病センター)と製鉄記念広畑病院(以下,広畑病院)の統合再編により開院した.
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