連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・57
ソーシャルアクションのツールとしての寸劇
村上 須賀子
1
,
原田 彩子
2
1兵庫大学 生涯福祉学部社会福祉学科
2済生会広島病院 保健医療社会事業部 保健・医療相談室
pp.377-381
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101957
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MSWは医療現場で患者家族が陥っている様々な生活問題にふれる.それらはソーシャルワーク過程で解決の糸口を見出し得る場合もある.しかし近年の医療制度改革,社会福祉基礎構造改革などで医療福祉現場の環境の変化は著しく,患者・家族とMSWという1対1の個別の支援だけでは問題の改善にならず,苦悩する場面に遭遇することも多々ある.利用者の生活問題の解決への展望を切り拓くために,制度改革や地域を巻き込んだ医療福祉環境への変革のアクションが必要かつ重要な時代を迎えている.ここではソーシャルワーカーの本来機能の1つであるソーシャルアクションのあり方として,筆者らが続けている「寸劇」による住民への問題提起の方法について述べたい.
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