特集 自治体病院の存在意義
【事例 奮闘する自治体病院】
東栄町国保東栄病院 公設民営化への道
原田 典和
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1社会医療法人財団せせらぎ会 愛知県東栄町国民健康保険東栄病院
キーワード:
過疎地の医療
,
病院再生
,
総務省公営企業等経営アドバイザー派遣事業
,
指定管理者制度
Keyword:
過疎地の医療
,
病院再生
,
総務省公営企業等経営アドバイザー派遣事業
,
指定管理者制度
pp.198-201
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101911
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■国保東栄病院の医療環境
東栄町国保東栄病院(以下,東栄病院)は,愛知県の東北端に位置し,浜松市佐久間町に隣接している.したがって医療圏は東三河北部医療圏(新城市,東栄町,設楽町,豊根村)と佐久間町の一部となる.利用者の約75%は圏域内の住民で,残り約25%は佐久間町の住民である(図1).
少子高齢化が進行する山間過疎地域であり,現在約4000人の人口に対して高齢化率約45%近い状況にあり,10年後には2人に1人は高齢者となることが予想されている.高齢者が多い状況が続くため,当面は医療・介護の需要は減らないであろうと考えられる.
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