特集 どうなる 特定健診・特定保健指導
国民の健康管理をどう進めるか―政策としての健康管理
小林 廉毅
1
1東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻
pp.582-585
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101226
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健康管理の基本は,健康を脅かす疾病に備えることであり,そのために当該集団における主要な疾病リスクを把握し,そして疾病リスクを下げる方策を実践することである.一方,国民は,実際には様々な集団から構成されることから,それぞれの集団について上記の事項を考えてゆく必要がある.また,国民の健康管理といえどもそれに使える公的資源には自ずと限度があるので,経済的制約や医療従事者の時間的制約についても考慮すべきである.
本稿では,主として疾病リスクの高い中高年層を念頭においたうえで,国民を対象にした健康管理のあり方や,その具体策としての政策について考えてみたい.
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