連載 鉄郎おじさんの町から病院や医療を見つめたら…・5
勤務医が家庭医になって見たもの
鉄郎
1
1「おおぞら」いぞく塾
pp.182-183
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101129
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A医師は長年勤務してきたM総合病院を辞めて,故郷で開業医を始めた.そこで,初めて在宅ホスピスケアを行った.志して始めたわけではない.終末期医療を断る医師もいるが,彼は普段の診療の延長だからと断ることをしなかったためだ.
勤務医時代は関心の薄かった緩和医療を勉強し,患者さんの家に出向いて診療する.それを知った医師仲間に,「出前をしないとやっていけないほどお金に困っているのか」と皮肉られたこともある.
しかし,その出前型医療が,彼の医療認識を変えていくのである.
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