特集 病院におけるIT化の新局面
【医療のIT化 最近の事例集】
臨床指標と医療オントロジーによる地域医療ネットワークの今後の姿
柴田 真吾
1,2
1大村市立病院医療情報企画室
2大村市立病院麻酔科
pp.1037-1042
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101080
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日本の医療情報活用
わが国ではこれまで,標準化された医療情報の集積や共有化が効率的に行われず,統計学的・疫学的なデータに基づいた質の高い研究や医療の質を評価するためのデータがほとんど存在しなかった.しかし2003年から開始されたDPC制度により,調査対象病院・支払い対象病院の約1,400病院(病床数合計45万7,691床)の診療データが「DPC」という標準化された言語で現在収集されており,これはわが国の全病床数の半数のデータ収集が行われていることになる.
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