特集 技術革新と競争激化―特定保険医療材料の今後
医療材料の内外価格差
上塚 芳郎
1
1東京女子医科大学医療・病院管理学
pp.651-656
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100992
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医療材料(機器)の内外価格差問題は,古くて新しい問題である.私たちが日常大きな恩恵を受けている最新医療機器のほとんどが米国生まれであり,それらは軒並み輸入という形になっている.それらの機器がなければ助かる命も助からないということも事実である.しかし,昨今財務省を中心に医療費の削減が叫ばれている時代に,公的保険で償還される医療材料が海外で売られている価格に対して著しく高いとすれば,それを是正するのが筋であろう.
また,ここ数年で内外価格差がかなり縮小している医療材料もあれば,そうでもないものもある.本稿では最近の傾向も含めて解説する.
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