Senior Course 血清
—血清検査の基礎—ASO価,血清補体価の測定
浅川 英男
1
1東京医歯大・中検
pp.760-761
発行日 1976年7月15日
Published Date 1976/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917743
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中和反応
1.抗ストレプトリジンO測定
日常の臨床においてレンサ球菌の感染によって引き起こされたと思われる疾患にはしばしば遭遇する.扁桃腺炎,猩紅熱,腎炎,リウマチ熱などである.それらを引き起こす菌の大部分はA群,β型溶血性レンサ球菌である.しかもレンサ球菌にはその感染によって抗体を産生する抗原性物質を多く含んでいるので,その抗体を見出すことによってレンサ球菌感染の有無を診断することができる.その中で最もよく用いられるのがASOである.しかしすべてのレンサ球菌がストレプトリジンOを産生するわけではないので,その場合にはASO以外の抗ヒァルロニダーゼ価,抗ストレプトキナーゼ価を測定しなければならない.
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