特別寄稿
診療報酬改定(2006)を,リハビリ患者はどう受け止めたか?
安原 順子
pp.577-579
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100975
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リハビリへの期待にみちて
私は現在62歳.高血圧からの脳内出血のため左片麻痺になり,身体障害者手帳は1種2級,介護度は要介護2である.杖に頼れば歩くことはできるが,いわゆる15m(6車線)の横断歩道を青信号の時間(35~40 秒)内で渡りきることができない.
60歳になってまもない2005年5月14日に脳内出血し,A病院脳神経外科に収容された.手術は不要だったが,左片麻痺が残り,歩けず,6月4日にリハビリテーション専門のB病院に転院した.リハビリの目的は「自立訓練」で,さまざまな日常活動に対して指導と介助があり,車椅子操作から始まった移動訓練は,杖歩行訓練にと移っていった.起床から就寝まで,整った環境で,仲間がたくさんいる場所でのリハビリは快適だった.「以前と同じような生活ができるようにすること」をイメージして,専門家が訓練・指示してくれることに従った.そのうち外泊練習,職場復帰訓練などを経て,9月22日に退院した.
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