特集 パブリック・リレーションズ―地域の人の期待
診療所から選ばれる病院
相澤 孝夫
1
Takao Aizawa
1
1特定医療法人慈泉会相澤病院
pp.901-905
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100914
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■診療所から選ばれる病院
特殊な医療を除くと多くの一般医療は地域において完結するものであることは異論がないであろう.また厚生労働省が県単位での策定を進めている地域医療計画は二次医療圏という地域において一般医療が完結することを目指していることもご存知の通りである.したがってここでは地域をおおむね二次医療圏と捉えて,診療所から選ばれる病院を考えることにする.
まず,診療所が地域の中でその病院をいやおうなく選択せざるを得ない場合を考えてみたい.地域においてその病院しかその医療の提供ができないか(もちろん前提として患者がその医療を望んでいることが必要であるが),診療所の顧客である患者がその病院への受診を強く望むかのいずれかであろう.病院側から考えると,いわゆるオンリーワン戦略とブランド化戦略となる.
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