特集 パブリック・リレーションズ―地域の人の期待
【座談会】プロダクト ・アウトからマーケット ・イン,そしてパブリック ・リレーションズへ
天本 宏
1
,
伊藤 公一
2
,
嶋口 充輝
3
,
河北 博文
4
Hiroshi Amamoto
1
,
Kouichi Itou
2
,
Mitsuaki Shimaguchi
3
,
Hirobumi Kawakita
4
1医療法人財団天翁会天本病院
2伊藤病院
3慶應義塾大学大学院経営管理研究科
4医療法人財団河北総合病院
pp.886-893
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100912
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本座談会は,病院経営の戦略として二つの視点とテーマを軸にご検討いただいた.
一つ目のテーマは「主体と視点」という観点から見た「医療のあり方」である.医師や病院側からの視点に基づく医療提供を「プロダクト・アウト」と呼び,患者ニーズの視点からみた医療提供を「マーケット・イン」と呼ぶ.その違いと手法について考える.
二つ目のテーマは「地域とのかかわり」である.患者ニーズが多様化している現在,ニーズが読みきれない場合は「マーケット・イン」することができない.医療提供側が情報を発信するとともに利用者側からのニーズをきめ細かく集めていくという「パブリック・リレーションズ」により,利用者の満足度を上げていけるかということについて掘り下げていく.
病院経営の戦略として,どのように特色を持ち,それをどう伝えていくかについて独自の試みをされている二つの病院の例を挙げてご討論いただいた.
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