特集 病院のセーフティ・マネジメント最前線
リスクマネジャー(医療安全管理者)の役割と業務
寺井 美峰子
1
Mineko Terai
1
1聖路加国際病院
pp.556-561
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100847
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医療事故防止においては,医療従事者個々の努力のみでは対処できない問題も多く,組織的な取り組みが不可欠であり,各医療機関において医療安全管理体制の整備が進められてきた.その中で医療安全管理を円滑に機能させるための実務担当者であるリスクマネジャーを配置する病院が増えている.この新しい役割担当者は,当初は先駆的な病院に配置され,組織的な位置づけや役割,業務内容はそれぞれに構築されていた.3~4年が経過した今,多くのリスクマネジャーが誕生して,実際の役割や業務についての標準的なあり方についても議論されるようになった.
ここでは,リスクマネジャーの役割と業務について,筆者の専任リスクマネジャーとしての3年間の経験と医療機能評価機構の認定病院患者安全推進協議会「リスクマネジャー検討部会」における検討をもとに考えてみたい.
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