特集 看護の臨床研修と病院
看護基礎教育における看護実践能力向上と病院との連携のあり方
田村 正枝
1
Masae Tamura
1
1長野県看護大学成人看護学
pp.297-302
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100797
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近年,急速に看護学教育の大学化が進み,2003(平成15)年4月には,看護学を教え,看護師,保健師の国家試験受験資格を付与する大学がついに104校となった.急速に大学化が進んだ背景には,少子・高齢化,医療・医学の進歩,患者の権利意識の高揚,価値観の多様性などの社会状況の変化に伴って,質の高い看護の提供に対する社会のニーズが高まったものと考えられる.
2003年3月,文部科学省の「看護学教育の在り方に関する検討会」の報告書1) は大学卒業生の看護実践能力の向上の必要性と看護職としての社会的責任ならびに国民の要望に対応した看護の質の向上を強調している.
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