企画1 一般診療科と精神科の協力
旭中央病院の経験から—病院管理者の立場より
諸橋 芳夫
1,2
1旭中央病院
2全国自治体病院協議会
pp.465-467
発行日 1979年6月1日
Published Date 1979/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206875
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私どもの旭中央病院は昭和28年,診療4科,病床数113で発足したが,昭和40年精神神経科140床を併設した時には,診療11科,総病床482床(精神29%)となり,その後も拡大して現在18科,670床(うち精神210床,31%)となっている.併設13年の経過と体験の上に,与えられたテーマについて以下に述べたい.
なお,併設の動機は第1に,人間には肉体と精神の両方の病気があり,昔から健全なる精神は健全なる肉体に宿る.またその逆も言われている.したがって総合病院に精神科を併設して真の意味の総合病院を築きあげたかったこと,第2に地域周辺の精神医療状況を見聞し当時の筆者なりに疑問を感じていたこと,第3に近くの銚子市立病院が精神科を併設し(昭和31年),期待どおりの成果を見せたことに励まされ,第4にそれまで診療科を増設してきて,一つでも増えることが,いかに病院の機能を幅広く,かつ厚くするか,体験的にも自信を持っていたことを付け加える.
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