特集 公私の役割分担とイコール・フッティング
税制から見たイコール・フッティング
和田 頼知
1
Yorimoto Wada
1
1監査法人トーマツ ヘルスケアコンサルティング部
pp.131-135
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100762
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平成16年4月より,国立大学が国立大学法人となり,全国の国立病院も一つの独立行政法人になることが予定されている.従来,文部科学省や厚生労働省の予算の中で運用されてきた大学医学部附属病院や国立病院などの医療機関の運営が,今後はより柔軟になると期待されている.独立行政法人という言葉から推測されるように,国の予算に従属することなく,効率性を求められ,また膨大な赤字の放置は許されない状態に移行する.
医療機関は国・地方自治体などの公的な医療機関と医療法人・公益法人などの私的な医療機関に大きく分類されるが,公的医療機関が独立行政法人に移行することは私的な機関にその運営形態が近づくことであり,効率性が経営の重要な視点になる.
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