特集 特定療養費制度の拡大と病院の対応
混合診療と特定療養費制度
開原 成允
1
,
大西 正利
1
,
高橋 泰
1
1国際医療福祉大学医療経営管理学科
pp.540-543
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100638
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混合診療にも様々なものがある
日本では「混合診療」という言葉が政策論争の中で使われるようになったために,「混合診療」に賛成か反対かというような議論になりがちである.しかし「混合診療」にもいろいろなものがあり,まず事実を分析したうえで議論する必要がある.
「混合診療」というと保険外でどのような医療行為も勝手にやってよいというように解釈されることがあるが,医療行為の医学的妥当性については後に論じることとして,ここでは「混合診療」を単純に「保険診療と保険外診療をいっしょに行う」ことと定義して,その必要が出てくるのはどのような場合かをまず考えてみよう.以下に例を多く述べてあるが,これは特殊なものではなく,理解を助けるために現実に起こる例を挙げてある.
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